きらり屋『legend』
吉原 直
PROFILE/
彼の作り上げる作品には淀みがない。とにかく“聡明”であり不純物の存在を一切感じさせない。それは金属として不純物がどうだとか、石としてのクオリティが高いとか低いとか、そんなくだらない次元の話ではないし、私個人的にはそんなことはどうでもよいと思っている。

しかし、他のそれとは明らかに違う“輝き”である。

まるで生まれたばかりの赤子のように、
誕生したばかりの生命のように
キラキラと無垢な輝きに満ちあふれている。

取材後、吉原氏に誘ってもらい、案内してもらい、古き良き佇まいを残す六角橋商店街をよく呑み歩く。大声で笑い、沢山のアルコールをくらい、馴染みをはしごする。その度に“輝き”を文字にして伝えるためのヒントを探るのだが、まったく掴めない。裏も表もなく笑って呑んでいるだけである。だから、本質は伝えられない。でもそれでいいのだと思う。

何故ならば、彼の作り上げる“輝き”には、
そのすべてが集約されているのだから。
(NERVES SYSTEM : 佐藤 大典)


2008-07 REFUSE・高蝶智樹
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